広告革新塾−植田正也

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広告会社大手ご三家電博ADKの強さの秘密
 ADKの2代目社長太田一郎さんから突然メールが入った。
「創」の2014年の3月号の恒例の広告特集に載った
鼎談を読んだが、いろいろ考えさせられた、という内容だった。

鼎談の中身は、おおきく3つであった。
1.広告ビジネスが、儲かった時代は終わった。
2.広告会社は、電博ADK以外は青息吐息になった。
3.広告の構造が、180度変わってしまった。
この数年同じメンバーで同じようなことを言っているのだが
結構それなりの反響があり、これこそが広告界の無風状態を
表わしていて忸怩たる思いをしている矢先の太田さんからの叱咤
であった。広告業界は一体どうなっているのかというものである。

鼎談のメンバーは、植田正也と水島久光東海大学教授、江草晋二
名古屋文理大学准教授の3人。水島教授は、ADK出身、江草准教授は
マキャンエリクソン出身でそれぞれ広告界の広告会社経験者である。
植田も読売広告社、毎日広告社の経験があり、広告代理店の実情には
ある程度の理解と造詣はあるつもりである。

太田さんの心配は、自分の出身母体であるADKは、これから一体どうなる
のだろうかというのが、結論であるようだった。ADKの現状と行く末を
案じているのだ。絶えぬ愛社精神である。つまり、トップ3社というけれど、
電通と博報堂とADKの間には、「いっぱひとからげ」にいえない大きな格差が
あるだろうと言うわけである。きれいごとはいい加減にしてくれ。事実を
はっきり見ろ、気休めはいいといっているのだ。

確かに売り上げ一つをとってもっ博報堂は電通の二分の一、ADKは、博報堂の
二分の一である。従って、ADKは、電通の四分の一ということになる。
この差は、どこから生まれたのだろうか。

極めて乱暴な言い方ではあるが、これらの差は、ひとえに人材の差から
生まれたのではないかと思う。企業は人である。人の差は、実に大きい。
誤解を承知で言えば、企業は、トップの人材で決まるといっても過言ではない。
例えば、戦後の電通とADKの社長の一覧比較をしてみた。如何か。

電通                ADK
 第四代吉田秀雄         第一代稲垣正夫
 第五代日比野恒次        第二代太田一郎
 第六代中畑義愛         第三代稲垣正夫
 第七代田丸秀治         第四代多気田力
 第八代小暮剛平         第五代長沼孝一郎
 第九代成田豊           第六代清水よう二
 第十代俣木盾夫         第七代植野伸一(現社長)
 第十一代高嶋達佳
 第十二代石井直(現社長)

電通は戦前の創業,ADKは戦後の創業である。現在電通の社長は、
創業以来十二代目、ADKの社長は、七代目である。
東大を出ているから優秀とは限らないが、一つの目安として東大は
人材評価の基準の一つとはなる。ちなみにいやな言い方だが、電通の
九人の戦後社長の中には、東大卒が六人、ADKは、ゼロである。

これからの広告会社の競争は、ますます人材になるだろう。
十分に生かしているかどうかは別にして、電通は、人材の宝庫である。
本当の電通の強さは、歴史でも資金力でも恵まれた広告主でもない。
人材力である。従って、他社は、これからこれにどう対処するかが問題である。
(植田正也)
| 広告革新塾−植田正也 | 広告業界の「事情」 | 21:47 | comments(0) | trackbacks(0) | -
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